模型のための用語集

少しずつ増やしていきます。
意味が間違っていたらごめんなさい(笑)。かなり、主観が入っていますのであしからず。
言葉 説明
ア行
アクリル樹脂 樹脂の名称。高透明なため、アクリル板は、ガラス板の代わりに良く使用される。工業的には本来、成型後高温で処理するものらしいが、最近では、ホビー用に常温硬化タイプのものが売られている。透明度は非常に高いが、硬化するとかなり収縮する。硬化前の主剤の流動性は余りよくないので、ガレキの複製には向いていないと思うが、使用目的によっては、有用かも。
アセトン 有機溶剤の名称。ポリエステル樹脂やスチロール樹脂を使用した道具(硬化前)を洗浄するのに用いる。工業的には、粘着テープの粘着剤の塗布に使用されたりしている。シールのあとを剥がすのに使用できるが、プラスチックを溶かすので要注意。
エポキシ樹脂 樹脂の名称。主剤:硬化剤=2:1の割合で混合して硬化させる。流動性は余りよくないが、何と言っても、高透明で寸法安定性が良い。発熱が大きく、大きなものは造れないが(発熱により焦げたり発火する。冷却装置の中で硬化させれば大きなものもできるらしいが、まず無理。)、透明部品の複製にはこの樹脂がお薦めである。硬化時間が長い(2日ぐらい)が、その分気泡が残りにくい。
ITWインダストリーのデブコンETがお薦め。
エポキシパテ パテの一つ。略して、エポパテとも言う。粘土のような感覚で使用でき、硬化前にある程度形を造ってしまう事ができる。
エポキシボンド 接着剤の一つ。主剤:硬化剤=1:1の割合で混合して硬化させる。硬化後の強度は、強い。ガレージキットの製作に向いている。
カ行
キャスト 注型剤の意。模型の世界では、有機溶剤系ウレタン注型剤のことを指す場合が多い。が、この言葉には、本来「注型剤」という意味しかなく、良く言われるが、チョコレートだって、ゼリーだって、プリンだって、キャストである。(参考)レジン。
ゲート 注型剤を型に流し込むための注入口と、成型品との接合部。
サ行
瞬間接着剤 接着剤の一つ。流動性の高いものと、ゼリー状のものがある。空気中の水分と反応して硬化するので、つけすぎると硬化しない。また、湿度の高いところでは、激しく反応して、接着部周辺が白く曇ることがある(白化)。
条件等色 ある光の下で同じ色に見えていた2つのものが、光源の種類を変えると2つが全く別の色に見えることがある。
ある条件の光の下では同じ色という意味で「条件等色(メタメリズム)」とかいう。
トンネルの中では、りんごは黒く見える。これを黒い絵の具で描いたとする。
トンネルの外に出れば、りんごは赤く見える。絵の色は、黒色。
なんじゃこりゃさっきは、同じ色だったのに。とか
違う塗料で、調色した場合に生じやすい。同じ塗料で調色した場合は、生じにくい
現象なので、あまり神経質にならなくてもいい話だが。頭の隅にでも。
ちなみに、光によって見える色が変わる。その光の性質を「演色性」という。
シリコン ケイ素(Si)。元素番号14の元素。“シリコーン”と“シリコン”は、意味が全然違うので注意。 単結晶は、半導体に使用される。
シリコーン シリコン化合物の総称。模型では、シリコーンゴムのことを指す場合が多いが、あくまでシリコン化合物の総称。
シリコーンゴム コーキング材等に良く用いられる素材。模型では、型取りを行なうのに良く用いる。
スーパースカルピー 造形用のオーブン粘土。オーブンで焼くことによって硬化する。焼くまで硬化しないので気に入るまで、造形を行なう事ができるのが特徴。形も出しやすく、非常に使いやすい。少し脆いのが欠点か?。きめの細かいスカルピープロマット(スカルピープリモ)もある。あまり知られていない(?)が、スカルピー用の柔軟剤と言うのも存在している。
可塑剤にフタル酸エステルが使用されているので、これが気になる人は、使用しないほうが良い。
スクラッチビルド キット等を使用せずに、パテや粘土、プラ材等の素材のみを用いて、何もないところから造形物を造ることまた、その造形物。キットの一部等を使用したものを「セミスクラッチビルド」といい、これとの区別のために、「フルスクラッチビルド」と言うこともある。広義では、「セミスクラッチビルド」も含める事もある。
スチレンモノマー ポリエステルの溶媒に使用されている溶剤。発ガン性の疑いのある薬品なので、使用時注意。
スパチュラ、スパーテル へら。
石紛粘土 粘土の一つ。ガレージキットの原形を作る素材の中では、一番安全で、安心して使用できる素材である。他の素材よりも、価格は安い。一見紙粘土の様ではあるが、一般の紙粘土よりも、きめが細かい。柔らかい曲線が得られるので、フィギュア向けと言われる。欠点は、乾燥までに時間がかかる事と、乾燥後のヒケが大きい事。手芸店や、画材店、模型屋等で手に入る。「ファンド」「ラ・ドール」等が有名。
セミスクラッチビルド キット等を使用せずに、完全に何もないところから造形物を造る「フルスクラッチビルド」に対し、一部キット等を使用したり、流用パーツを使用して造形物を造ったものを「セミスクラッチビルド」という。
タ行
ナ行
鍋でぐつぐつ 硬化直後のレジンは柔らかく、冷却が不十分なまま型からとりだされた成型物は、変形したりする。キット状態のガレキにおいて、パーツがゆがんでいる場合は、ゆがんだパーツを元に戻してやる必要がある。このとき、鍋で煮て柔らかくしてゆがみをなくすという方法をとるらしい。(私はやったことが無い)
フィギュアのパーツを鍋でぐつぐつ煮る姿を他人に見られると(手足がばらばらの美少女フィギアだったりすると特に)変な目で見られる(?)ので注意。
食べ物用とは別の鍋を用意すること。
ハ行
パーティングライン 型の合わせ目にできる筋。
バリ 型の合わせ目に注型材が漏れでてできる余分な部分。タイ焼きでいえば、周りに平たくついている部分。
ヒケ 樹脂等が硬化後にへっ込むこと、またそのへこみ。
ポリエステル プラスチック素材の名称。工業的には、ペットボトルや、合成繊維として使用されている。模型の世界では、ポリエステルパテや、FRP等に使用する。
ポリエステルパテ パテの一種。ポリエステル樹脂にタルク(だったと思う)を混ぜて造ってある。この2つの混合割合で、硬さ(硬化前のパテの硬さ)が決まる。また、市販のものをスチレンモノマーで溶いて、使用し易い柔らかさにすることもできる。スチレンモノマーが使用されているので、使用時は換気に注意。
盛って削るを繰り返すのが一般的な使用方法。
ポリエチレン プラスチック素材の名称。構造単位がもっとも単純な高分子。防汚性、耐薬品性に優れている。特殊な接着剤でないと接着できない。
ポリパテ ポリエステルパテの略称。
ポリプロピレン プラスチック素材の名称。防汚性、耐薬品性に優れている。ちなみに、耐候性は悪い。特殊な接着剤でないと接着できない。パテやレジンが付着しても、ぺりぺりと剥がれる。最近では、ポリプロピレン製の模型用道具もある。
マ行
ヤ行
有機溶剤系ウレタン注型剤 ガレージキットの製作によく用いられる樹脂。A液とB液の、2液混合タイプが主流。
硬化時間が短く、硬化後の切削性が良く、硬化後のヒケが少なく、扱いやすく、模型向き。
硬化すると、ポリウレタンになる。
硬化前後共に、良く燃える可燃物なので、火気に注意。
ラ行
離型剤 型を用いて複製する場合等に、成型物が型からスムーズに抜けるように型に塗る薬品。型の保護が主な目的。シリコーンゴムとウレタン樹脂との組み合わせでは、実は無くても複製作業はできる(型は痛む)。しかし、型と成型物の素材の組み合せによっては、必ず必要な場合もある。
レジン 樹脂。模型の世界では、有機溶剤系ウレタン注型剤のことを指す場合が多い。(参考)キャスト。
レジンキャスト製キット 樹脂を注型して作ったキット。
英字
P.E. ポリエチレンの略。
P.P. 1.ポリプロピレンの略。(「ぴぃぴぃ」と読む)
2.「パッションパンティー」の略。


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